『ザ・ゴール2』コミック版(2016_9月号)

『ザ・ゴール2』コミック版(2016_9月号)

公会計部 チームマネージャー  佐藤 司

全世界で1,000万人が読んだ『ザ・ゴール』がマンガ化され、その続編として『ザ・ゴール2』もマンガ化されました。
世界的ベストセラーとなった『ザ・ゴール』の出版後、著者であるエリヤフ・ゴールドラット博士はTOC(制約理論)を単なる生産管理の理論から、あらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させ、『ザ・ゴール2-思考プロセス』を発表しました。その『ザ・ゴール2』の舞台を日本に置き換え、マンガ化したのがこのコミック版です。

前作の『ザ・ゴール(コミック版)』で工場閉鎖の危機を見事に救った主人公は、取締役に抜擢され、多角事業部本部長として手腕をふるっていました。ある日、取締役会にて、業績不振を理由に、主人公が統括していた傘下の3社を売却する決定が下されてしまいます。主人公は前回に引き続き、恩師からヒントをもらいながら、仲間たちと一緒に一つ一つ問題を解決していくことになります。
前作では「全体最適」「ボトルネック」がキーワードでしたが、今作のテーマは、「思考プロセス」です。あらゆる問題を解決に導く考え方について 作中では傘下企業である機器メーカー、化粧品会社、印刷会社という業種の企業業績を回復させる過程が描かれています。また、あらゆる問題に応用できるという点で印象的なところは、会社ではなく、家庭の中で親子間の問題や、息子が友人とトラブルになりそうな時にも、この思考プロセスを応用し解決策を導き出しているところです。

主人公は、問題となっている項目を洗い出し、問題全てを図式化することによって、その全体像を捉え、何を変えるかをはっきりさせる手法を恩師から教わります。そうすることで、全ての事象を関連付け、全体として捉えると、根本(コア)となる問題が見つかります。問題の一つ一つを解決していくのではなく、その根本を解決する方法を探ることで、全て好循環するように改善していく様子が描かれています。
利害が対立する両者(AとB)が、自らの利益のみを考えてばかりいては、なかなか問題は解決しません。お互いのメリット、デメリットを整理し共通認識することで「A」vs「B」の構造から「問題」vs「A&B」に置き換えて、AとBがWinWinとなる解決策を探っています。作中においてAとBは、自社と顧客であったり、息子と息子の友人であったりしますが、この考え方は多くの場面で応用することができるのではないでしょうか。
 
マンガということで本を読むのが苦手な私でも短時間で読むことができました。ぜひご一読されてみてはいかがでしょうか。