スーパーノーマルではないけど…(2016_10月号)

スーパーノーマルではないけど…(2016_10月号)

株式会社旭ブレインズ  川口 潤

健診結果なんて・・・

先日届いた「健康診断結果通知書」。ここ数年、肝機能の検査項目「γ-GTP」「GOT」「GPT」の全てで基準値を超えてしまっている私ですが、「健診の基準値なんて、多数が引っかかるように厳しく設定されてるんでしょ」との先入観から、紹介状と再検査指示を軽視してきました。健康診断の基準値は、どう捉えたら良いのでしょうか。

健康人と超健康人

日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は2014年、健康診断や人間ドックで「異常なし」と判定する新たな基準範囲を策定しました。この基準範囲はスーパーノーマルと呼ばれる人達の検査値によって設定されています。国際的に認められている方法で、人間ドック健診受診者150万人から喫煙や飲酒、血圧、BMI値などの基準により、健康人と呼ばれる34万人が選び出されます。そこから更に、潜在異常値除外法と呼ばれる方法などにより、最終的に1万5千人の人達が選び出されます。この人達が超健康人、ここでいう“スーパーノーマル”達です。

健診機関の基準範囲は

人間ドック学会の「新たな健診の基本検査の基準範囲」では、『ここで示した基準範囲はいわゆるスーパーノーマルの人はこの検査値の範囲である事を意味するものである』と書かれている一方で、『今までに類のない調査結果であるので、今後健診機関の共用基準範囲として健診の現場で用いられる事が期待される』とも書かれています。
現在、健康診断における基準範囲は人間ドック学会が公表している値を使う健診機関もあれば、専門学会が定めた値を使う機関もあるなどバラバラな状況で、その統一を目的に今回、新たな基準範囲が策定されたそうです。

重要なのは基準値ではない

私の場合、基準値を超えた「γ-GTP」は、新基準に照らし合わせると「異常なし」となります。スーパーノーマル達と同じ範囲の値だということです。
勿論、健康診断の結果は一つの指標にはなるでしょう。しかしながら、それはあくまでも参考であり、「異常なし」だから安心、基準値を超えたからヤバイ・・・と、数値に踊らされないことです。自分の検査値が基準値と比べてどうかだけでなく、昨年、一昨年と比べて検査値がどうなっているか、その変化を見ることが大事なのではないでしょうか。