ルピシア(2012_6月号)

shibata ルピシア

5月末の2日間、山形のビッグウイングで世界の100種類以上のお茶が無料で試飲できる「ルピシア グラン・マルシェ2012」が開催され、延べ10,500名の人々が訪れたというから、ルピシアという会社のことは山形でも大分知れ渡ってきたのだろう。とはいっても、中高年の男性が多い経営者の皆様にはまだまだ馴染みの薄い名前かもしれないが、奥様、あるいはお嬢様にお聞きいただければ大抵の方はルピシアをご存じだ。

かつて木村拓哉と工藤静香に子どもが生まれたときの内祝にルピシアの紅茶が使われたと女性誌に書かれたことからルピシアの名が知れ渡ったという話もあるが、今や、全日空のビジネスクラスやマンダリンをはじめとする大多数の著名ホテルでもルピシアの紅茶が使われている。

㈱ルピシアは平成6年に設立された、紅茶の製造販売をメインの事業とする会社であるが、国内128店舗のほか、台北、メルボルン、ホノルル、サンフランシスコ、ソウル等の海外店舗をもち、グループ売上高85億円、従業員数900名をほこる国内最大級の紅茶専門会社である。

ルピシアの水口社長とは7、8年前に友人から紹介されて知り合ったのであるが、彼の父君が公認会計士の大御所だったこともあって親しくなった。

知り合って間もなく、水口社長から「ニセコにスキーに行きませんか?」と誘われた。何でも見てやろう世代の私は直ぐ「良いですね!それじゃ1月末の金、土、日で」と答えたところ、「先生、最低1週間は行かなきゃダメですよ!」と諭された。ソルボンヌ大学卒の彼は、フランスではバカンスと言えば数週間の休暇が当たり前で、休暇は日本でも最低1週間は取らなきゃだめだという。貧乏症の私は何とか「木、金、土、日」の4日間で勘弁してもらい、ニセコにあるルピシアのゲストハウスに出掛けることとなった。以来、毎年4日間、羊蹄山を正面に見据えるアンヌプリ、モイワ、ヒラフのスキー場でパウダースノーを楽しんでいる。

今秋にはパリにも出店したいというルピシアは、国際派を自任して「ルピシアの価値観」も英語で定めている。いくつか紹介しよう。

・Always question yourself  “why, why”.You  will be a true professional in a few years time.
 (仕事の時は“なぜ、なぜ”で考えよう。数年たてばプロになれる。)

・Do not laugh at one’s honesty and seriousness.Being earnest is important.
 (正直さや真面目さを馬鹿にするな。そして真剣はその上にある。)

・Travel the world.Look around discover.A hint of business can to be found there.
 (世界を訪れよ。身近を見よ。そして気づけ。商売のネタはそこにある。)