健康経営のススメ(2015_1月号)

健康経営のススメ(2015_1月号)

監査3部  片倉 奈美

新しい年を迎え、初詣の際に「今年一年健康で過ごせるように」とお祈りされた方も多いのではないでしょうか。私自身、年を重ねるにつれ、健康であることの大切さを身にしみて感じるようになってきています。

皆様は「健康経営」と聞いて、どのようなことをご想像されるでしょうか。
「健康経営」とは、従業員への積極的な健康投資を行うことで、従業員の活力向上や生産性の向上等組織の活性化をもたらし、企業の業績向上・日本経済の発展等を目指す取り組みのことです。平成25年に閣議決定された日本再興戦略の中にある「国民の健康寿命の延伸」への取り組みの一つともされています。
「健康経営」を実践することで、現在日本が抱える少子高齢化による労働力の減少や、生活習慣病患者及びうつ病等のメンタルケアが必要な患者の増加による医療費増大の問題の対策につながると期待されることから、近年注目されてきています。
経済産業省では、東京証券取引所の上場会社の中から「健康経営」に優れた企業を「健康経営銘柄」に選定し、3月に発表する取り組みも現在進行中です。これは、長期的な視点で企業価値向上を重視する投資家へ「健康経営銘柄」を魅力ある企業として紹介することを目的としています。

「健康経営」に取り組んでいる企業は具体的にどのようなことを実践しているのでしょうか。実践している企業の実践例とその目的を一部ご紹介します。

●歩数、体重、体脂肪率、BMI、血圧を日々記録
→ 継続的な健康管理を習慣化

●歩数計測で社内歩数ランキングをつけて上位者表彰
●運動会等スポーツイベントや毎朝のラジオ体操実施
→ 運動不足の解消

●社員のストレスチェック実施、カウンセリングの実施
→ ストレスレベル50超の人の業務調整、うつ病対策

●特定健康診査(いわゆるメタボ健診)対象者への健康指導
→ メタボ予防・改善

その他様々な例がありますが、歩数計の配布による運動推進や血圧体重等のデータ計測を習慣化させる取り組みが数多くの企業でみられます。実践後は、従業員の健康診断数値が改善された等効果がでてきているところも少なくないようです。
2015年もスタートを切ったばかりです。一年を健康に過ごせるよう、個人も企業も「健康経営」について考えてみてはいかがでしょうか。

※「健康経営」は特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。