古代ギリシア・ローマの豆知識(2014_8月号)

古代ギリシア・ローマの豆知識(2014_8月号)

監査1部  加藤 絢子

私は大学で4年間歴史を専攻し、古代のギリシアやローマについて学びました。歴史学と聞くと戦争や革命、貿易や政治といった堅苦しくて難しそうなイメージがあるかもしれません。しかし決してそんなことはなく、とても入りやすく面白い学問なのです。

映画が公開され話題となったテルマエ(公共浴場)、観光地として有名なコロセウム(円形闘技場)など、古代ローマには今なお私たちの生活に影響を与える文化が多くありました。

今回は、古代ギリシア・ローマのちょっとした豆知識をご紹介させていただきます。

〈古代ローマの食事〉

そんな古代ローマ文化の大きな特徴の一つが食事、特に上流階級の人々が催していた宴です。宴では世界各地から集められた食材が使われ、豪華な料理がふるまわれました。ワインもよく飲まれていましたが、当時のワインは現在のものと違い、とても甘くアルコール度数が低かったためブドウジュースのような感覚だったようです。

またローマ人たちはソファのようなものに寝転がりながら食事をし、骨や皮といった食べられない部位はすべて床に投げ捨てていたそうです。おいしい料理を食べくつろぎながら、ローマ人たちは何を話していたのか気になります。

〈スパルタ教育〉

厳しい規律・鍛練を重んじる教育法を「スパルタ教育」と言いますが、この言葉は今から約2500年前、ギリシアのスパルタという国で行われていた教育が元になっています。

元祖スパルタ教育はとても厳しいものでした。まずスパルタ人の男の子は7歳になると親元から引き離されて共同生活を始め、戦い方を中心にさまざまなことを学びます。そして現在の中学生くらいの年齢になると、身ぐるみをはがされて町の外に放り出され、一年 間は町に戻らずにサバイバル生活をしなくてはいけません。こういった訓練生活は30歳ごろまで続くのですが、辛い訓練を乗り越えられず、命を落としてしまう若者もいたそうです。

「獅子の子落とし」という言葉がありますが、なにもここまでしなくてもいいのではないかと思ってしまいます。

しかし、こうして厳しく育てられたスパルタ兵士は身体能力においては史上最強であったとも言われており、その戦いぶりを描いた映画もあるほどです。

またスパルタでは女性も体を鍛えていました。外出を控え家事に専念していた他の町の女性たちとは異なり、強い子供を産むために体育などの運動をすることが奨励されていたのです。

歴史上の有名な戦いや人物について学ぶことも面白いですが、今回紹介したようなこぼれ話やエピソードを知っていくことも、歴史を学ぶ楽しさの一つだと思います。

皆様も機会がありましたら、本やインターネット、漫画や映画などで歴史に触れてみてはいかがでしょうか。