新入社員へのフォロー(2015_6月号)

新入社員へのフォロー(2015_6月号)

株式会社旭ブレインズ  取締役会長 鈴木 正喜

最近、新入社員が「率先してあいさつするようになった」「質問してくるようになった」「自分なりの考えを発言するようになった」というような入社後2ヶ月目の状況を聞く機会が多くなってきています。緊張、期待、不安等の感情が交錯していた新入社員に対し、一般的なテーマ以外にも、「先輩や上司との関り方」「日常的なコミュニケーションのとり方」等を組み込んだ新入社員研修を担当した者としては、研修終了後からのわずかな成長でも褒めてあげたくなります。

4月は、生活スタイル等の変化を意識しているため何とか対応できますが、連休中に生活リズムを乱し、連休明けには大きなストレスを感じてしまう新入社員も多いと言われます。所謂5月病ということですが、今年度の新入社員はうまく乗り切ったように見えます。会社にも馴染んで、これからが本当の意味での社会人としての人生が始まります。

最近の若い社員については、「すぐマニュアルや回答を求める」「向上意識が乏しい」、更には「競争意識が低い」「失敗を恐れ積極的にチャレンジしない」というようなことも言われています。

新入社員に対しては、入社直後の1~2ヶ月位は研修期間として教育が行われますが、今後は実務を的確に遂行するための指導が増えていきます。OJT担当者が新人に対する指導やフォローを実施している会社もありますが、彼らに任せっ切りにしないで、職場の全員が新人社員に関心を示し、仕事に直結していない部分でも日常的にコミュニケーションをとることが重要になってきます。新入社員は社会人としてまだ1年生であり、自ら考え実行できることは多くはありませから、先輩・上司には、人材を「人財」にしていく対応が求められます。

そのためには次のような対応で、本人が自信を持ち会社での自分自身の位置づけを認識できるようなフォローをしていくことが重要になります。

①どんな小さなことでも言葉で表現して認め、達成感を経験させる。
②相談や質問には自分なりの考えを述べさせ、先輩・上司からの質問を通し自身の頭で考える習慣をつけさせる。
③今後3~6ヶ月間の先輩・上司からの期待を示して、話し合いながら短期目標を明確にさせる。この達成のための行動には、主体は本人としながら先輩・上司も指導・フォローを積極的に行う。
④意識的に、人生における仕事の位置づけを話す機会を設定し、仕事の意義・目的を教える。

このような関りを日常的に持っていくと、 1年経過時点では、組織における自分自身の役割や期待を認識するばかりでなく、「自らコミュニケーションをとることの重要性が認識できた」「業務上の未熟さに対して、先輩・上司が温かく対応してくれた」「次の新人に対しても同様のフォローをしていきたい」等の発言をするようになるでしょう。