歴史は面白い(2015_4月号)

歴史は面白い(2015_4月号)

監査1部  加藤 絢子

私は大学で4年間、歴史を専攻し古代のギリシャやローマについて学びました。
ギリシャは「オリンピック発祥の地」として有名です。そこで今回は、オリンピックについてご紹介します。

1.オリンピックの起源

オリンピックの起源となったオリンピアの祭典は、約2700年前にギリシャで行われていました。当時の競技には短距離走、幅跳び等の陸上競技のほか、ボクシングなどの格闘技もあり、選手は全員一糸まとわぬ姿で純粋な肉体の強さを競っていました。
中でも「パンクラティオン」という競技は素手ならば何をしてもよいという格闘技で、殴る・蹴る・関節技・首絞めなども認められていたそうです。勝敗を決める方法は、どちらかが負けを認めることのみでした。

2.オリンピック休戦

オリンピックの始まりを告げるのは、平和の象徴とされたオリーブの冠を身に着けた使者でした。彼らはギリシャ各地を廻り、間もなくオリンピックが始まること・オリンピアまで移動する選手の安全を守るため交戦中の国も一時戦いを中止することを告げたそうです。この停戦の布告はエケケイリアと呼ばれ、西方の帝国ペルシアがギリシャを侵略している最中にもこの布告を守りギリシャ内の多くの国が戦いをやめてしまい、危うくペルシアに征服されてしまいそうになったこともありました。ギリシャ人がいかにオリンピックを大切に考えていたかがわかります。

3.ローマとオリンピック

ローマ帝国の統治下にあっても、古代ギリシャ文明は存続し、オリンピアの祭典も続けられていました。高度な学問・芸術を有するギリシャに尊敬の念を抱くローマ人も多くいたといいます。
ローマ大火の首謀者とされ、異教徒の大虐殺を行うなど、暴君の代名詞として知られるネロ帝もその一人です。芸術を愛好するネロ帝はギリシャに旅行に行った際、ギリシャ文化を愛するあまり自らオリンピックを催し競技に出場し、優勝までしたそうです。

歴史と聞くと、戦争や革命、貿易や政治といった堅苦しくて難しそうなイメージがあるかもしれません。また、年号と人名を丸暗記した辛い思い出がある方も多いのではないでしょうか。しかし、歴史を学ぶということは暗記などではなく、「この人はどうしてこんなことをしようと思ったのだろう」「この時代に人々はどういうものを着て、何を食べて暮らしていたのだろう」という疑問・好奇心をもとにいろいろなことを調べ、見識を広げていくことだと思います。

これを読んで、皆様にも歴史の面白さを感じていただけたら嬉しいです。