聞く力-心をひらく35のヒント(2012_10月号)

聞く力~心をひらく35のヒント

株式会社旭ブレインズ  大津 利美

仕事上、お客様の職場で困っていることを聞く機会が多くあります。しかし、話すことにあまり慣れていない現場の人の場合、なかなか本音を聞き出せないことがあります。どのようにすれば、相手から本当に伝えたいことを聞き出せるか悩んでいました。
ある時、新聞で阿川佐和子著の『聞く力-心をひらく35のヒント』の広告を見かけ、本を購入しさっそく読んでみたところ、自分が悩んでいた事を見透かされたようなことが書いてありました。

阿川さんは、テレビの「TVタックル」「サワコの朝」「週刊文春の対談コーナー」等で活躍していて、私はこれらの番組が好きでよく拝見しています。田原総一朗さんのような鋭い突っ込みは感じられませんが、とぼけた表情と相手との話し方が気になっていました。
これまで、本やテレビ等の企画で1,000人以上を相手にインタビューをしてきた実力者の阿川さんの手法を簡単に会得できるわけがないのですが、この本には、「これは!」と思う所が随所に出てきます。
阿川流「聞き上手の極意」のほんの一部をご紹介させていただきます。

①喋りすぎない。「そう」「それで」「面白いね」「どうして」「それから」で話を進める。
②質問する。答えが返ってくる。その中の何かに疑問を持って、次の質問をする。
③自分で「あれ?」と思ったことを素直に相手にぶつける。
④(話す順序)自分で決め付けてはいけない。
⑤少しでも面白いなと思ったら、それを態
度や表情でちょこっと相手に伝えてみてください。
⑥(人は皆、自分の顔と同じく、喜んだり、悲しんだり、寂しがったりするとは限らない)勝手に決めつけるのはよそう。
⑦「うん」「そうそう」「ふんふん」とか相槌を挟んでもらうと、こちらも話すリズムがついて、話し続ける元気が湧いてくる。「それでそれで」なんて促されたら「そんなに期待されているのか」とますます自信がついて、話す側はご機嫌になるでしょう。

等々、わかりやすく35のヒントが記述されています。
また、「話し相手は生身の人間であり、その日その時により微妙に異なる場合が多い。素直な気持ちで好奇心の赴くまま人の話しを聞いた時、聞き手は自分の記憶や気持ちをそこに重ね合わせ、必ず何かを感じ取るはずです。そして、聞かれた側もまた、語りながら改めて自分の頭を整理して、忘れかけていた抽斗(ひきだし)を開き、思いもよらない発見をするかも知れません」と説いています。

今後は、自分の都合で聞くのでなく、相手が何を話したいのかを引き出せるような聞き方ができるように、「心をひらく35のヒント」を思い出し、少しでも実践できるように努力していきます。