鈍翁茶会(どんのう茶会)(2017_3月号)

鈍翁茶会(どんのう茶会)(2017_3月号)

監査5部  西塚 顕子

鈍翁茶会というものが山形市で開催されていることをご存知でしょうか。
カルチャースクールのお遊びから始めたお茶のお稽古も今では二十数年になり、畳の歩き方と襖の開け閉めには自信がある私ですが、まだ一度も行ったことがありません。
「明治維新後の近代日本を牽引し、破格の茶の湯を愉しんだ政財界の巨人たちを近代数寄者(すきしゃ・すきもの)と呼ぶ。」そうですが、三井財閥の重鎮として数々の功績を残した旧三井物産の初代社長益田孝「鈍翁」のゆかりの品が山形市に寄贈されたことをきっかけに毎年6月の最終土曜日と日曜日に、「清風荘」(もみじ公園)、「宝紅庵」(茶室)で開催されます。
寄贈されたつくばい※、灯籠、庭石を受け設計されたという庭園は、もみじの時期はもちろん、青葉の時も素晴らしく、初夏に撮影するあさひ会計の集合写真でもたびたび利用させていただいております。
東原町の閑静な住宅街に突如あらわれるもみじ公園は、ご近所でありながらお茶会の時など年に数回しか行くことがないのですが、「心」の文字をかたどったという心字池(しんじいけ)を一周しているとスーっと気持ちが落ち着いてきて日々の慌ただしさを忘れることができる大好きな場所です。

毎年、さくらんぼの時期に開催されるこの鈍翁茶会を楽しみにして全国から山形にいらっしゃる方が多いと聞きます。
また、鈍翁ゆかりのお道具だけではなく、国宝級の貴重なお道具も拝見できる機会ということで、私もぜひのぞいてみたいと思っておりますが、一服600円程度でカジュアルに楽しめる市民茶会とくらべると茶券も8,000円と敷居が高く、毎年躊躇しております。

一年のお稽古始めである初釜が終わった後には、「今年はお茶会にいっぱい行こう!」とお稽古仲間と誓い合い、冬のしんしんと降る雪を眺めながらの茶会も素敵だよねと話していましたが、また春になってしまいました。

今年の5月には私がお稽古している裏千家の東北地区大会が青森で開催される予定です。遠方でも、県外から参加される多くの方のように、私も旅先でチャチャっと着物を着て出かけるようになりたいものです。
まずは、地元で開催されているこの有名なお茶会に、今年は参加しようと思っています。

※つくばい…茶室に入る前に手を清めるところ。お客様が身を低くして(つくばって)使ったところからきているそうです。

もみじ公園…山形市東原町2-16-7
あさひ会計から歩いて数分です。