花火の子 ~「今からあがるよ…!」~(2019年_10月号)

山形事務所 安藤 結莉菜 

 

 花火が降ってくる。
 そう表現するのが一番相応しいと思いました。人の視界では一度に捉えられない程に空に広がる花火を初めて体験しました。

 8月31日、楽しみにしていた大曲の花火大会の日。同僚8人での小旅行の始まりです。昼過ぎに雨が降ってきたものの、同僚の祈りの甲斐あって(天気系のヒット映画をご参照ください。)、夕方には快晴にして雲の流れの速いベストコンディションとなったのです。
 会場に入りまず驚いたのは人の多さでした。日本三大花火大会ともあって、動員数は75万人。これは大曲地区を擁する大仙市の人口の約9倍に匹敵します。
 
 花火が打ちあがる対岸のすぐ近くの桟敷席で花火が打ちあがるのを待ちました。
 いよいよ打ちあがった花火は、一瞬にして会場中の全観客を魅了したことは言うに及びません。その空に広がる美しい爆発は、やけに高いタピオカジュースに対する私の感情をすぐさま消し去りました。真上に上がる1万8千発もの花火は、写真では伝わらない迫力と感動を与えてくれました。
 
 見上げて痛んだ首を下げると、シートに落ちた、服に付いた、たくさんの「花火の欠片」。視覚的にも、物理的にもやはり花火は降ってきていました。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。