あさひ会計の創業は昭和54年7月だから、今年7月で41年が経つ。この間、紆余曲折を経ながらもあさひ会計の思い、目指す方向性、理念を形成してきた。新年度に当たり振り返ってみたい。
①「社員の物心両面の幸せを追求する」
これは京セラ名誉会長稲盛和夫氏の受け売りなのだが、「お客様第一」をないがしろにするものではなく、社員自らが幸せを感じていなければお客様に幸せを届けることなど出来ないという考え方だ。
社員は一生の大半を会社とともに過ごすといっても過言ではないだろう。その社員の一生を幸せにすることは経営者の最も尊い仕事だ。常に、人間として何が正しいか、本来どうあるべきかを判断基準として、自由に意見を戦わせお互いが納得する。その為には会社が持っている情報は、個人の給与等を除いてオープンでなければならない。
よく力のないリーダーは共有すべき情報を隠し持って部下に対する優位性を保とうとするが、そうすると組織は自分でものを考えることをせずに指示待ち型になる。それでは組織は活性化しないだろう。人は自分が持つ能力を十二分に発揮し、目的を達成した時にこそ心の充足を覚えるのだと思う。
また、人間の欲望は限りのないものであり、「足るを知る」という哲学も人が幸せになる重要な要素だ。もし人類がこのまま「足るを知る」ことを覚えず自分の欲望を際限なく追及するのならば地球自体が破滅へと進むのだろう。とはいえ、経営者は社員に対して同業他社よりも少しでも良い待遇を提供する必要があることは言うまでもない。
②「あさひ会計の本当の商品は何かを明確にして、実践する」
あさひ会計の報酬は他の会計事務所より高めかもしれない。それはあさひ会計が他の事務所では提供していないお客様が欲するサービスを提供しているからだ。それが明確にお客様に伝わらなければ、いつかお客様に切られてしまうことになる。あさひ会計の社員はそれをいつもはっきりと意識してお客様に接する必要があるだろう。
③「取り巻く環境の変化に対応する」
世の中の変化は果てしなく激しい。ついていくのがやっとやっとだ。あさひ会計は環境適応の先兵としてより早く世の中の変化を先取りしてお客様にその概要をお伝えしたいと思っている。令和元年度のトピックスといえば、2021年3月卒の新卒採用について夏と冬のインターシップを通じて2月末には8名の学生の採用を決定したことだろう。いま新卒採用市場において採用手法や時期の多様化が広がっているなか、あさひ会計では変化にいち早く対応して前倒しで採用活動を進めてきた。
今後は新型コロナウイルスに対する対応が大きな課題となってくるのだろう。