監査5部 柴田 憲吾
昨年の夏は、東日本大震災の影響による電力不足で、多くの企業や家庭において節電を実施されたことと思います。
当法人では、業務改革委員会のメンバーが中心となって、7月から9月までの3カ月間、家庭での節電と同様に地道にコツコツ型の節電を実施しました。
一例を挙げますと、次の通りです。
● 政府の節電アクション(ポータルサイト)への参加
● 使用しないパソコン等の電源はこまめに切る
● エアコンの温度設定の見直し
● ノー残業デーの実施 等々
そして、毎日電気メーター数を計りグラフ化することで、電力使用料の“見える化”を行い、一目で節電の状況を把握するようにしました。結果として、前年対比平均20%以上の節電を達成しました。
節電を可能にした背景には、日頃の電気のムダがあったことが考えられるとともに、震災復興に少しでも役に立ちたいと思う気持ちがあったのではないかと思います。自分達にできることから、取り組むことで少しでも復興につながればと心から思います。
冬期は、東北電力管内で節電の目標値や使用電力制限令こそ発せられておりませんが、暖房器具等の使用などで、電力需要が最も多い1月には3.4%の電力不足が懸念されているようです。話題になることも少なくなってきましたが、一人ひとりの意識が非常に重要なのだと思います。
節電アクションの事業者向けのサイトには、業種別の節電メニューが用意されています。例えば、
【オフィスビル】
・使用していないエリアは消灯を徹底する
・長時間席を離れるときは、OA機器の電源を切るか、スタンバイモードにする
【卸・小売店】
・店舗の照明を半分程度間引きする
・業務用冷蔵庫の台数を限定、冷凍・冷蔵
ショーケースの消灯、凝縮器の洗浄を行う
等、その他【飲食店】【食品スーパー】等8業種について掲載されています。冬期の電力需要のピークは、夏期の14時頃と異なり、朝・夕を中心に長時間となる傾向があるそうです。電力消費の構造に近い業種のものを参考に、冬の節電メニューを考えてみるのも良いかもしれません。
節電には期限はありません。今後も日本人の“もったいない”精神を大切に、地球に、人に、さらには財布にもやさしい節電(省エネ)を無理なく続けて行きたいです。
参考:政府の節電ポータルサイト
http://setsuden.go.jp/