かつて20世紀最高の経営者といわれたジャック・ウェルチは「価値観を共有するチームをつくることが経営のポイントだ」といっている。では「あさひ会計の共有すべき価値観」とは何なのか。これを明確にし、私自身が自戒するとともに、あさひ会計の幹部・社員にもこの価値観を共有してもらいたい。読者の皆様にも参考になればと思う次第である。
①社員全員の幸福を第一に考える
社員にとって職場は、睡眠時間を除けば人生で最も長く過ごす場所であり、家族のように和気藹々と思いやって助け合いながら、自らの能力を目一杯に発揮して自己実現を達成する場でなければならない。社員は常に会社全体のことを考え、皆のためにという考えをもち、縁の下の仕事や困難な仕事を引き受けてくれる人達に感謝し、経営陣は社員の物心両面の幸せを第一義的に考える必要がある。
最近は顧客第一主義ではなく、社員第一主義を唱える会社が多くなっている。それは社員が現在の職場に満足しなければ本当にお客様を満足させることなど出来ないからだ。
また、どんな時でも「前向き・肯定的」であってほしいと考えている。個人も、会社も多くの試練や逆風に遭遇するものだが、そんな時は悩んでいてもしょうがない。必ず克服できると明るい未来を信じるしかないのだ。
②質の高い仕事を通じて、お客様の継続・発展に貢献する
あさひ会計の社会的な存在意義は、お客様の継続・発展に貢献することにある。経営判断を適切に行うための会計資料を適時に作成することは基本で、その上で経営の黒字化や事業承継、経営計画策定、資金調達等々のお客様の存続そのものに関わる支援を行っていくことが求められている。
その為にはあさひ会計の社員全員が会計、簿記、会社法について一定の能力を保有していなければならず、研修計画に基づいた基本能力の向上を図るとともに、組織再編や、国際税務、相続税、公会計、非営利法人(公益法人、社会福祉法人等)会計など専門性の高い能力を確保し、同時にMQ会計をはじめとした経営支援のスキルを身につけていく必要がある。
さらにはお客様自身が時代の変化に適応していかなければ継続・発展はかなわず、そのためにはまずはあさひ会計が率先して世の中の変化に適応し、その実態を経験し、お客様に変化の術を伝える役割を担う必要がある。現時点で、急がなければならない局面としてはすべての分野におけるIT化だろう。
以上が、私が考えるあさひ会計が持続的に共有していかなければならない価値観だ。