あさひ職員のぶらり日記~喫茶去~(2018年_10月号)

仙台事務所 加藤 喜之

 茶道の代表的な流派として表千家、裏千家、武者小路千家の三千家があります。いずれの流派も千利休を始祖とし、約450年続いています。私は表千家の先生とご縁があり、表千家流のお稽古をしています。
 
 お稽古は先生の茶室にて行っています。茶室の中はお軸、お花やお釜等のとても簡素なものです。しかし、その中で炭を熾し、畳を歩き、松風(お釜から漏れ聞こえる“ひゅー”という音)に耳を澄まし、お香を嗅ぎ、濃茶、薄茶とお点前をすることで、お稽古が終わるころには心に蓄積した“モヤモヤ”が一掃され爽快な気分になれるのです。不思議なのですが、私にはそのように感じられ、私の人生からは決して切り離せない存在となってしまいました。

 年に何度か一般の方にもお茶を召し上がって頂く機会があります。先月も仙台で行われた定禅寺ストリートジャズフェスティバルの開催に合わせ、裏千家の宮城県青年部の皆様と野点を共催しました。当日は小雨の降る肌寒い日ではありましたが、道行く方々に温かいお茶をお出しすることができました。

 最後になりますが、9月からEテレ(毎週月曜21:30)で『茶の湯 表千家』が放送されています。
茶道とはどのようなことを行っているのかご覧頂き、少しでも興味を抱いていただければ幸いです。
 そして、いつか一緒にお茶でもどうですか。

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