総務部 保科 志保
春がもうすぐやってきます。3月7日、待ちに待ったJ1リーグが開幕します。
私が応援しているチーム「モンテディオ山形」は、昨年J2から昇格を果たし、今年はJ1リーグでプレーします。昨年シーズン前半は連勝ができず、一時は17位まで落ちましたが、少しずつ調子を上げ、リーグ最終戦ではギリギリプレーオフ圏内の6位に入りました。モンテディオはこのプレーオフ制度を最大限に活かし昇格しました。
J1プレーオフ制度とは、J2から3チームが昇格できる中、1位&2位が自動昇格、残る1チームをJ2年間順位の3位から6位までで争うというものです。昨年は最終戦まで順位がもつれこみ、3位千葉・4位磐田・5位北九州・6位山形でした。本来は3位と6位及び4位と5位が戦い、勝ち抜いたチームが決勝を争うものですが、5位の北九州がJ1ライセンスを保有しておらず、4位磐田と6位山形のうち勝者が3位千葉と決勝で戦うことになっておりました。
準決勝の磐田戦では、先制するものの前半終了間際に同点に追いつかれてしまいました。プレーオフでは延長戦とPK戦は行わず、年間順位の上位チームの「勝利」とみなすため、そのまま試合が終われば磐田に負けてしまうはずでした。ところが、ドラマはアディショナルタイムに入った残り2分に生まれました。残り時間が少ない中、ラストチャンスかもしれないコーナーキックから、GK山岸選手のヘディングゴールが決まったのです。そのまま山形は守りきり勝つことができました。ゴールが決まった瞬間、誰もが何がおこったかわからない状況でした。Jリーグの歴史でGKのゴールは7例あるそうですが、ヘディングで決まったのは史上初だそうです。漫画でもドラマでもありません。事実です。
一週間後の12月7日、味の素スタジアムで千葉と決勝が行なわれました。山形は準決勝からの勢いが止まらず、前半に決めた山﨑選手の1点を守りきり見事昇格することができました。私は現地で昇格を見届けることができ、とても感動しました。
昨年は天皇杯も決勝まで進むことができ、準優勝という成績をおさめました。11月12月は日本のサッカー界にモンテディオ山形の名前を轟かせたのではないでしょうか。
今年は昇格の立役者である山岸選手も完全移籍で在籍し、4年ぶりの仙台との対決「みちのくダービー」からの開幕です。チケットもすでにほぼ全席完売しており、盛り上がること間違いなしです。ホーム開幕は3月22日(日)川崎戦です。ぜひ、感動のドラマをスタジアムでご体感ください。