劇場鑑賞のすすめ(2017年_7月号)

劇場鑑賞のすすめ(2017年_6月号)

監査1部  柴田 奈津子

わたしにとって山形での休日の過ごし方と言えば、映画鑑賞です。毎年気づけば、100本近くの作品を劇場で鑑賞しています。昔読んだ記事に、山形市は人口あたりのスクリーン数が全国1位だということが載っていました。この街にとって映画館は切っても切り離せない存在であり、そんな環境で生まれ育ったからこそ、自然と映画館へ足が向くのかもしれません。

現代において映画を観る方法は、多種多様です。劇場のみならず、レンタルや、パソコン・スマートフォンでのダウンロードなどで、いつでもどこでも鑑賞可能です。劇場公開からレンタルされるまでの期間も、年々短くなっているように感じます。

しかし、映画が身近な娯楽になっているということに嬉しさを感じる反面、劇場離れが進んでいるのではないだろうかという不安もあります。
日本では、毎年約1,000本の映画が公開されており、2016年においては、1,149本の映画が公開されました。毎週末、約20本もの作品が公開されていることになります。劇場によって、上映作品は異なりますし、地域によって公開日が異なる場合もあるため実感はしづらいですが、予想をはるかに超える数字ではないでしょうか。そのため、公開からたった数週間で上映終了となる作品も多くあります。

個人的な感覚ではありますが、一度見逃してしまったら、その作品を劇場で観るチャンスは一生ないかもしれない、そんなことを考えると、毎週映画館へ足を運ばずにはいられなくなるのです。

「映画は映画館で」という劇場鑑賞にこだわるのは、設備の面に大きな要因があります。視界いっぱいに広がるスクリーンと、体を震わすほどの音響で観る映画体験は、家では味わえません。近年は、独自規格のスクリーンや、ライブ会場で使われるようなスピーカーが設置された劇場、においや揺れなどを感じることができる(4D体験のできる)劇場など、さまざまな個性のある映画館が増えてきました。昔ながらの雰囲気を保ったままの映画館では、穏やかな気持ちで鑑賞に浸ることができます。作品にあわせて劇場選びをするのも、楽しみのひとつです。

この夏もたくさんの映画が公開されます。

『借りぐらしのアリエッティ』の米林監督がスタジオジブリ退社後初めて手がける『メアリと魔女の花』(7月8日公開)は、一夜限りの魔女の力を手に入れた少女の物語です。歴代のスタジオジブリ作品で活躍した才能が集結した新生スタジオポノックの第一回長編作品ということで、「夏といえばジブリ、ジブリといえば夏」と思っている私にとって、宮崎駿監督が引退宣言を撤回したとはいえ、今年の夏もジブリマインドを引き継いだ作品が公開されるというのは、とても楽しみです。

そして、アカデミー主演男優賞・脚本賞ほか数々の賞を受賞した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(山形では6月24日公開)も、見逃せない一作です。兄の遺言で16歳の甥の後見人となった主人公が、二度と戻ることはないと思っていた故郷で、自身の過去と向きあっていくヒューマンドラマです。
この夏、お近くの劇場で今しかできない映画体験をしてみてはいかがでしょうか。

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