『週刊エコノミスト』誌の11月28日号では“AIに負けない凄い税理士・会計士”の特集が企画されたが、AIに強い会計事務所としてあさひ会計の代表社員である田牧大祐公認会計士・税理士の発言が掲載されている。事実、あさひ会計では去る11月15日には、日本を代表するITサービスプロバイダーを講師として招き200数十名にご参加いただきセミナーを実施したが、講師陣によるとこのような企画は全国でも初めてのことらしい。
IT化の流れは製造業であれ、小売業であれ、サービス業であれどんな業種であっても抗しようがない流れだ。あさひ会計では以前からMFクラウドやfreee等のクラウドサービスの利用に取組んできたが、本格的に業務効率化を推進し始めたのは、せいぜい半年前、1年前であって、皆様の会社も今から取り組んでも決して遅くはない。また、IT化には相当のお金が掛かるという先入観があるが、社員一人当たり月500円、あるいは一社当たり月5,000円といった価格で充分なIT化が可能であり、まずは取り組んでみることをお勧めする。
あさひ通信148号(2017年11月号)で、1つの例として私自身ChatWorkを使い始めたら便利で生活パターンが変わってしまったと書いたのだが、具体的にはこうだ。Chatとはもともと“おしゃべり”の意味で、ネットワーク上で2人以上の相手とリアルタイムで短いメッセージでやり取りすることだが、ChatWorkはメール、電話、会議に代わるビジネス用のコミュニケーションツールで経営陣、幹部間、委員会あるいは顧客との間でグループを作り、そのグループ間でメッセージ、返信、引用、編集、削除ができ、このコミュニケーションの中で生まれた「やるべきタスク」をも管理する情報共有ツールだ。
私は事務所にいると所員がひっきりなしに報告、連絡、相談に来て、時には扉の外に数人が並んだりして、とてもまとまった仕事など出来なかったのだが、ChatWorkを事務所に導入してからは、報・連・相のかなりの部分がChatWorkで行われるようになり、新幹線の中や休憩時間などに対応することが出来、しかもタスク機能を使えば報・連・相や指示・命令のかなりの時間を主要な業務時間の隙間の時間でこなせるようになったのだった。また、これまであさひ会計の幹部会議はいつも3時間以上掛かっていたのだが、最近は半分の時間で終わっている。これは会議の前にChatWorkで議題が幹部会メンバーのそれぞれの隙間時間に議論され、会議の時には議題や資料がほぼ完成形で提示されるからだ。
あさひ会計では、様々なクラウドITサービスを活用し顧客企業様の業務効率を推進すべくITインフラ整備を推進するための部門を創設する予定だ。ご活用いただきたい。