監査4部 松尾 和美
衣替えが終わったと思ったら、あっという間に厚手の服が必要な気温になってきました。我が家でも子供達の服を出したり仕舞ったり…。できれば良いのですが、片づけベタな私はなかなかピシッといきません。いつの間にか収納場所から服があふれてしまい、主人に「片づけなさい!」と小言を言われてしまいます。そこで、上手に片づける方法を探そうと、『人生がときめく片づけの魔法』という本を読んでみました。著者は片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんです。
“魔法”というからには、ぱぱぱっと片づいてしまうのかなとイメージしましたが、これはハズレでした。この本には、「一度片づけたら絶対に元に戻らない方法」が書かれていました。「片づけはマインドが9割」で、片づけがうまくいかない原因は精神面に問題があり、片づけにおける正しいマインドを身につけることにより、「片づけられる人」になるための方法が書かれていました。
片づけにおいて大事なのは、収納法などのノウハウよりも各個人の生活に対する意識や考え方であり、「何に囲まれて生きたいか」というきわめて個人的な価値観なのだそうです。完璧な片づけを一度でも体験すると、人生ときめくような感覚を覚え、「片づけた後」に人生がドラマチックに変化していくのを実感し、二度と元の散らかった状態に戻らなくなるそうです。これが、“片づけの魔法”でした。
もちろん片づけのノウハウもまとめられているのでとても参考になります。
✜ 「捨てる」を一気に、短期に、完璧に終わらせる
✜ ときめくモノは残すモノ・ときめかないモノは捨てるモノ
✜ 同じカテゴリーのモノは一カ所にまとめてから一気に判断する
そして、部屋を片づけるとなぜかやりたいことが見つかり、本当の人生は片づけた後に始まるそうです。
この本を読んでいる私を見て、主人と子供達がおもちゃの片づけを始めました。ゴミ袋を持ってきて「これいる?」「いらな~い」と、どんどんおもちゃを捨てていきます。付録でもらったおもちゃがほとんどなのですが、それを見て私は、「ちょっと!この間欲しいって、もらったばかりじゃないの!仕舞っておきなさい!!」と、口をはさんでしまいました…。
本に書いてありました。「物を捨てる前に収納のワザに走ってはいけない」と。どうやら片づけに関しては子供達の方が正しいマインドを持っているようです。