新入社員へのお薦め図書(2016_4月号)

新入社員へのお薦め図書(2016_4月号)

株式会社旭ブレインズ 代表取締役 松尾 孝之

新しい年度が始まり、新入社員を迎える会社もおありかと思います。今回は、新入社員の方々にお薦めしたい本を3冊紹介します。

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①『入社1年目から身につけたいビジネスマナー以前の社会人の心得』
 (古川 裕倫 著  出版社:日本能率協会マネジメントセンター)

題名の通り、様々な場面での心得、心構えを書いた本です。マナーに関する書籍は多くありますし新入社員研修でもマナーを学びますが、「仕事の礼儀」「お客様への礼儀」等、それらの基礎としての心構えを説いた本です。

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②『入社1年目の教科書』
 (岩瀬 大輔 著  出版社:ダイヤモンド社)

ライフネット生命を共同で立ち上げた若手経営者が、仕事に対する姿勢を書いた本です。目次には「50点で構わないから早く出せ」「同期とはつき合うな」等、“えっ?”と思うような表現がありますが、読めば納得できる内容です。ビジネスで成功するための考え方を紹介しています。

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③『仕事の報酬とは何か』
 (田坂 広志 著  出版社:PHP文庫)

仕事の報酬は何かと問われれば、真っ先に「給料」や「地位」等、目に見えるものが挙げられますが、それらとは比較できず目に見えない報酬があるといいます。『能力』『仕事』『成長』です。「給料」「地位」だけでなく、『能力』『仕事』『成長』を求めて仕事をすることにより、大きな喜びが得られると説いています。

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3冊の本を紹介しましたが、アマゾンのカスタマーレビュー(読者評価)では、②、③の評価は様々です。5点満点で1点しかつけていない人もいます。確かに、仕事やマナーのテクニックだけではなく考え方や思想を書いた本であり、人それぞれの捉え方があるでしょう。私も新入社員の頃にこの3冊を読んだとしたら、今のような理解や共感はできなかったでしょう。

この春、会社に入った皆さんにこの本をお薦めしたいという考えから紹介しましたが、この3冊に限らずたくさんの本を読んで欲しいと思います。その結果、時代や世代ごとに理解・共感できるお気に入りの本に出会えるといいですね。

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