セミナー棟(2019年_7月号)

 

 
 セミナー棟が7月から供用開始となった。
 佐藤山形市長や初めてお会いして名刺交換をした山形商工会議所の岩田専務理事、山形大学の阿部副学長からも名刺を見るなり開口一番、山形にはないオシャレな建物ですねとお褒めの言葉をいただいた。また、ご近所にお住いのママさんからは「山形で一番キレイな建物」「前を通ると幸せになる」と絶賛された。
 
 設計して頂いたのは8年前に改築した応接棟と同じく早稲田大学建築学科の古谷誠章教授だ。古谷教授は日本建築学会賞や日本芸術院賞等を受賞し、直近まで日本建築学会会長を務められた著名な先生で、地方都市の会計事務所が設計を依頼するのは恐れ多いことなのだが、私の親友が古谷教授と高校の同級生ということで快く設計を引き受けて頂いた。

 内装には木材をふんだんに使っている。道路に面した南側の開口部にはブラインド代わりに幅広の厚い板(羽板)を不規則に横に並べたルーバーを設置しているが、これが今回の建物の真骨頂だ。それを全面ガラスで覆っているので、幻想的な外観となっている。
 応接棟では縦に並べたルーバーを互い違いにして塀のように建物の外に配しているのに対して、セミナー棟では不規則に横に並べたルーバーをブラインドとして建物の内側に取り込み対照的な違いを見せている。
 古谷教授のデザインでもう一つの特徴は“赤”だ。応接棟では受付から真正面の一番広い応接室とトイレの扉が赤で、最初は度肝を抜かれたのだが今やすっかり馴染んでいる。セミナー棟では、どこに赤が使われるのか注目していたが、なんと1階にある20人が仕事をする執務室のテーブルの表面が赤だ。執務する20人はどんな心地になるのか興味が沸くところだ。古谷教授は、建物だけではなく照明器具や室内に置く椅子などの備品、あるいは傘立てなどの用具にまでこだわって吟味する。
 
 さあ、舞台は整った。あさひ会計がここでどんな仕事をし、どんな情報を発信していくのか、これからが本番だ。東京には情報が溢れている。有り余る情報の中から、キラリと光る未来のシーズを見つけ、仕事のやり方を転換していくことが企業を発展させていく術、生き残る術だと私は思っている。まずはセミナー棟開設の記念講演に新卒採用コンサルティング会社、㈱Legaseedの近藤悦康社長をお招きする予定だ。

お祝い等は謹んでご辞退申し上げます。

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