あさひ会計は、次の3つのことを経営方針としている。
①社員の物心両面の幸せを追求する。
②あさひ会計の本当の商品は何かを明確にし、実践する。
③取り巻く環境の変化に対応する。
今回は3番目の「変化への対応」について振り返ってみたい。
あさひ会計では創業当初から経営にとって役立つと思われる経営手法をクライアントの皆様に先駆けて実践し、時には失敗もしながら、こんなことが経営に有効ですよと皆様に広く伝えることが会計事務所の役割と思ってきた。
思い返せば創業時に最初にしたことは電算機の導入だった。まだ会計処理が手書きの時代に電算機導入に踏み切ったのだが、その折、「電算機の操作は先生がするのですか?職員にさせるのですか?」と聞かれたことを思い出す。どう違うのかと聞いたところ、「職員に任せるところは事務所が大きくなります」というのだ。そんなものかと電算機の操作を事務所の一番若い人に任せることにした。
その後、毎朝の朝礼の導入、クッシュボールの導入、人事制度の導入、職員別・顧客別時間当たり生産性管理の導入、社会福祉法人会計・公益法人会計・公会計への参入、MQ会計の導入、ドキュワークス(ペーパーレス化)の導入、クレドの導入、家族会の開催、相続サポートセンター・M&Aセンターの開設、マニュアル化のツールであるTeachme Biz、名刺管理ソフトのSansan、業務の効率化を目的としたビジネス専用のチャットであるChatworkの導入などなど、世の中の一歩先を行くことを心掛けてきた。最近ではソフトウェアエンジニアをユーザー側として雇用したことが特筆されるだろう。
日本の企業のIT化が進まないのはソフトウェアエンジニアが身近にいないことが原因だと言われている。アメリカではソフトウェアエンジニアの7割がユーザー企業に所属していて普段の業務のIT化を推進している。一方、日本ではソフトウェアエンジニアの8割がIT企業等のメーカー側に所属しており、企業はIT化を進めるためには外注しかなく、ITを身近に感じずIT化が進まないというのだ。
現在、あさひ会計ではソフトウェアエンジニアを4人抱えているが、皆様の企業でも是非、自社でソフトウェアエンジニアを雇用し、待ったなしの業務のIT化を推進することをお勧めしたい。
あさひ会計はよく次から次へと新しいことに挑戦していますね、どこからそんな情報を入れるのですかと聞かれることが多い。顧みると世の中の変化を掴むきっかけはDMが多い。玉石混交のDMの中からキラリと光る情報を掴み、セミナーに出席し、著書を読み、世の中の新しい流れを掴んでいたように思う。